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2008/03/01
状態遷移表と形式手法

執筆者: ukon (11:01 am)
さて、1月に組込みソフトウェア向け開発プロセスガイドのセミナーの、2月に組込みソフトウェア向けプロジェクトマネジメントガイドのセミナーの講師をやりました。その後は独立行政法人ならではの予算編成やらなんやらでドタバタしておりました。
セミナーの内容はエンタープライズで行っている開発プロセス、プロジェクトマネジメントと大きな違いはありません。ただし、メカ、エレキとの並行開発という点が大きな違いです。いままで小規模開発が多かった組込みの世界ではなかなか開発プロセス定義やプロジェクトマネジメントが体系的に行われて居なかったという問題意識からリファレンスガイドを出版し、セミナーをやっているという訳です。

ところで最近、状態遷移表は形式手法か?という議論がありました。エンタープライズの世界では形式手法は1990年代から現場でも議論されており、永遠のテーマかと思ったりもしています。
組込みの世界ではボトムアップに品質保証の取組みは進められており、状態遷移表などはエンタープライズのソフト開発より普及しているかも知れません。
今では状態遷移表をコンパイルするツールもあります。UMLも結構普及しつつあります。
欧州では業界の標準として形式手法の採用が決められていたりして、トップダウンに形式手法の採用が広まりつつあります。日本は状態遷移表大国だったりしますが、どうやって比較して議論すればよいのか。確かに日本では上流工程での形式手法は見劣りするのかも知れません。
でも形式手法というのは形式手法言語だけを指す訳ではなく、形式的に記述されたモデルをプロセスの成果物に変換することでその成果物の妥当性を検証するためにあるのだとすれば、状態遷移表コンパイラもUMLコンパイラも立派に形式手法と威張れる筈です。

活動するフィールドを変えて新しい視点でものを見るというのは刺激になるものです。
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