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2007/01/17
情報の流通と拡散を甘く見るな

執筆者: ikarashi (2:35 pm)
こんにちは,五十嵐です.消費期限切れ原料の使用の発覚に端を発した不二家の話題で,いろいろと取りざたされていますね.「食」に限らず安全・安心分野に携わる皆さんは自分のところがどうなのかと振り返ってみていることでしょう.情報セキュリティ分野もしかりです.昨今の社会情勢から考えると,情報漏洩が発生したら,死者が出かねない状況ですものね.

私が注目したいのは,事実の隠蔽です.公表の遅延という方が正しいのかもしれません.ニュースソースが新聞,テレビ,ラジオなどに限られていた時代は,情報の流れは一過性で,それが流通し,拡散していく過程で伝聞になったり不正確になったりするだけでなく,社会一般に伝わるには時間が必要でした.

しかし,現在ではインターネットがあります.ニュース記事は一過性でもなく,そこから流通する情報も正確で,掲示板,ブログ,SNS,ソーシャル・ブックマークなどのツールの普及もあって,拡散のスピードは昔とは比較になりません.情報が速く流通し拡散するということは,その情報の公表のタイミングがその後の状況に大きく影響を与えることは間違いありません.

事故が発覚して(告発されて)から公表までの遅れが許されていたのは情報の拡散スピードが緩やかだった時代のことで,今の時代の拡散スピードを考えると,事故を隠蔽していたと揶揄されても仕方がありません.不二家は明らかに公表時期の判断を誤りました.製品に対する姿勢だけでなく,情報対する姿勢も旧態然としていたに違いありません.

他社のことですが,自分の身近でも起こるのではないかと気になります.社会における情報の流通と拡散のスピードが速くなっているにも関わらず,企業内の情報の流れが相変わらず昔のままでは済まされません.事故が単なる事故として終わるのか,不祥事となるのかは経営者の判断が問われる問題であり,危機管理の一環として普段から考えておかなければならないことです.企業内の情報の流通と拡散については甘く見ているところが多いのではないでしょうか.対岸の火事ならぬ対岸の不二家にならぬように.
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