2007年11月アーカイブ
Googleのサービスを始め、さまざまなソフトウェアがサービスとしてインターネット越しで提供されています。我々は、それらが実際にどこのコンピュータを使って提供されているのかをまったく意識せずに利用しています。
以前からネットワーク屋は、ネットワーク構造を図にあらわす際にインターネットの部分を雲(クラウド)で表現していました。これは、内部の構造はまったく気にしないが、とにかく「インターネット」につながっているということをあらわすと同時に、もやもやとした構造が無い(わかりにくい)ものを表現するのにぴったりで、広く定着しました。
このクラウドが、ネットワークだけでなくサービスとして提供されるソフトウェアに対しても、使われるようになってきました。つまり、サービスを提供するための内部の構造を気にしなくても、ユーザーはサービスのクラウドに対してアクセスするだけで利用できるようになってきました。
この「クラウド」を実際に動かすための技術を総体としてクラウド・コンピューティングと云うそうです。たとえばGoogleでは、MapReduce(計算モデル), BigTable(ストレージシステム), GFS(分散ファイルシステム)などを始めとするさまざまな技術を用いて、クラウド・コンピューティングを実現しています。
11月15日に発表になったIBMのBlue Cloudもこのクラウド・コンピューティングのためのソリューションです。MapReduceのオープンソース実装であるHadoop、膨大なサーバ群を仮想化し、Tivoliで全体管理をするそうです。
地上(= ユーザ)から見たクラウドは大きなかたまりですが、反対に雲の上(=提供側)から見たクラウドはまさに大海原。不特定多数の小さな要求の海をどのように捌くのかが技術的な課題になります。
「クラウド」はデータセンターに対して、計算モデルやストレージシステムなどを含めた、今までのようなサーバ構成ではないアーキテクチャへの大きな変革を迫っています。これはアプリケーション開発者にとっても大きな意識変化が必要になるでしょう。
グリッドが目指した世界がクラウド・コンピューティングとして見えてきたような気がしています。
ワタナベ (2007-11-26 12:17) | コメント(0)| トラックバック(0)
プロフィール
ワタナベ
サーバ管理が趣味の渡邉充隆です。
仮想化やネットワーク構成に興味があります。
あとは、ウェブ系の技術(プログラミングからインフラまで)も好きで、特にデータの見せ方などを工夫することで情報の流通や再活用を促進する技術を研究しています。
dev.tyzoh.jp では ssdb の(コアではなく)周辺のコードをいじっています。
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