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ワタナベのブログ

2005年9月アーカイブ

Rinza RDF Repository (その2)

前回お伝えしたとおり、Rinza RDF Repository (以下 R3) はRDFリポジトリとしての機能を提供するソフトウェアです。

RDFとはResource Description Framework の略でW3Cが標準化しているメタデータを記述するための枠組みで、その仕様は1999年2月に勧告が出されています。

メタデータ

メタデータの「メタ」とは「その上にある、超えた」という意味で、ある注目しているデータに対して、そのデータを説明したり、補足したりするためのデータをメタデータと呼んでいます。

書籍を例にしてみると、小説や絵本などの種類によって構成はさまざまですが、書籍のデータといえば文章やイラストなどのコンテンツが一番本質的なデータだといえます。それに対し、書籍のタイトル、著者、発行日、出版社、言語などは書籍のデータに対して、それをより詳細に、または違った視点で説明する付加的な情報です。これをメタデータといいます。

私たちが現実世界のものを扱うとき、扱いたい対象そのもの以外にも、その対象を説明するメタデータがあることで、整理や検索が容易になることがあります。
場合によってはメタデータ自体が注目対象だったりすることもあるかもしれません。むしろ世の中はメタデータを扱っていることのほうが多いのかも。

RDFとメタデータ

RDFはセマンティックWEBを実現する重要なコンポーネントのひとつであり、膨大にあるWEB上のリソースに対するメタデータをソフトウェアが自動的に蓄積、交換、活用できるようにするために考え出されました。

WEB上のリソースとは、WEBページ、画像、動画、WEBサービスなどさまざまなものがあります。書籍の例にならうと、WEBページの内容に対して、タイトル、作成者、作成日、関連ページなどがメタデータとなります。

RDFは身の回りで実際に使われていて、たとえばブログやニュースサイトなどで新着記事を効率的に配信するための仕様である RSS も 1.0 (Rich Site Summary / RDF Site Summaryのほう)ではRDFが使われています。これはメタデータの交換(収集)を自動化している一番身近な例ですね。

RDFの考え方

RDFを使って、あるリソースに関する記述を行う場合、例えば「この人は www.tyzoh.jp に属している」というふうにモノ・人・事の関係を、主語(この人)、述語(属している)、目的語(www.tyzoh.jp)の三つの組で表します。RDFではこの三つ組みのことをトリプル(Triple)といい、トリプルを使って宣言された記述を文(Statement)といいます。 RDFの考え方では、文を主語から目的語に向かうラベル付き有向グラフとして表現します。このラベルの部分が述語を表していて、上の例を図として表現すると以下のようになります。( ) はリソース、<>はラベルを表してています。

(この人) ??<属している>??> (www.tyzoh.jp)

この構造を作ることにより、"この人" というリソースは "www.tyzoh.jp" というリソースと"属している"という関係を表現できることになります。

注目したいのは目的語にもリソースが記述できる点です。したがって、あるリソースの目的語となっているリソースは別のトリプルの主語となることができます。このようにトリプルをたくさん連鎖させていけば、複雑な関係も表現することができます。

意味の表現

ここでようやく"意味"が出てくるのですが、意味を表現するには認識が共有された語彙が必要になります。それは上記の例の場合、<属している> という言葉が誰に対しても「属している」と解釈できるようになっていなければなりません。

これについてもRDFでは考慮されていますが、
続きはまた次回。

ワタナベ (2005-09-27 14:54) | コメント(0)| トラックバック(0)

Rinza RDF Repository (その1)

みなさま、こんばんは。
ワタナベです。

さて約束どおり今日は
「Rinza とはなんぞや??」
についてお話したいと思います。

中身の話に入る前にひとこと。実は、いままで Rinza と呼んでいたソフトウェアは正確には「Rinza RDF Repository」という名前です(そうしました)。
もう少し名前が実体をイメージできるようにという思いで、"Rinza" は冠言葉にしています。

Rinza RDF Repository はその名のとおりRDFデータを格納するデータ管理ソフトウェアです。
# 少々長い名前なので以下 R3 としましょう。

ユビキタス時代には、情報はあらゆるところで生まれ、さまざまな手段で、
いろいろな目的で利用されます。そしてその情報自体も多様化・複雑化してきています。

「これらをシステムでどう扱うのか?」

そんな問いに対するひとつのアプローチとして、

「データをできるだけ現実世界の意味を保ったまま自然にシステム内で利用できるようにする」

ことを目的として生まれたのが R3 です。

R3は現実世界の考え方をできるだけ自然にシステム上にモデル化するための支援を行います。さらに、構築されたモデルに従ってアクセス制御の記述ができるような仕組みが統合されています。

自然なモデル化というのが眉唾的な響きですが、たとえば私がこのサイトの管理者だったとすると、

「"ワタナベ"という名前のこの人は、tyzoh.jp に登録していて、サイト管理者の権限を持っている。」

という情報を扱いたいとき、リレーショナルデータベースなら、「人間テーブルとサイトテーブルと役割テーブルを作ってリレーションを張って...」といったスキーマを定義する必要がありました。そしてそれは往々にして大変な作業で、しかも入念に検討した結果、ガチガチに決まりきった構造になります。
後々の拡張性を考慮しようとするとベテランでも難しいのではないでしょうか。

それをR3では、そのままシンプルに表現できるようになっています。
さらに "名前" とか "登録している" などといった表したい情報の意味を保ったまま再現することができるのです。

「意味を保ったまま」については、RDFのお話をしないといけません。
それはまた明日に。

ワタナベ (2005-09-15 20:04) | コメント(0)| トラックバック(0)

Rinza 開発日記はじめます。

みなさま、こんにちは。
ワタナベです。

ついにはじまりました、Rinza 開発日記ブログ。
このブログは Rinza ファミリのソフトウェアにまつわる
ネタをノンジャンルで語っていこうと思います。

ただし、ノンジャンルといいつつ、ワタナベの興味に左右されます
Rinzaと関係ないものも含まれますが、いまのところ

・セマンティックWEB
・グリッド
・WEB関連 (開発フレームワーク、Ajax、などなど)
・GIS関連 (Google Maps などなど)

が熱いです。

Rinza の内部の実装やアーキテクチャの相談もするかもしれません。
そのときは、ぜひぜひ相談に乗ってくださいね。
"Inside Rinza" なんていうのも面白そう。

始まったばかりということで、次回は

「Rinza とはなんぞや??」

ということから始めたいと思います。

ワタナベ (2005-09-13 21:25) | コメント(0)| トラックバック(0)

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プロフィール

ワタナベ

サーバ管理が趣味の渡邉充隆です。

仮想化やネットワーク構成に興味があります。
あとは、ウェブ系の技術(プログラミングからインフラまで)も好きで、特にデータの見せ方などを工夫することで情報の流通や再活用を促進する技術を研究しています。

dev.tyzoh.jp では ssdb の(コアではなく)周辺のコードをいじっています。

tumblr / del.icio.us

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