Probabilistic Safety Assessment and Management (PSAM) という国際会議があります。
その名の通り安全の評価と管理を話題にした会議であり、きっかけはスリーマイル島の事故だったとか。2~3年に一度開催され、今回は第9回に当たります。
IPA/SECで検討している組込みソフトウェアの品質作りこみに関係して、今回は"Testing Framework for Embedded Software Based on Software Saftey Requirement"という論文を共著投稿し、アクセプトされたため、主著者に代わって私が発表に行きました。
論文の内容は、
・安全には品質の作りこみが必要である
・品質は相応のレベルの仕様として考えるべきである
・安全や経済損失を定量化して必要な品質レベルをカテゴライズし、相応のレビュー指標やテスト指標、標準値を適用すべきである。
というあらすじで、冷蔵庫のコントロール・ソフトウェアと発電プラントのコントロール・ソフトウェアでは品質作りこみの指標値が違うのだ、ということを主張したものです。
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21日水曜に発表しました。ちょっと失敗したのは、計算の試算例を"Case Study"として発表してしまった点です。なにしろ原子力の専門家が半数を占めるような会議です。発電プラントの試算などの仮定値の根拠について質問され、答えに窮していると、他の聴講者の方が「仮定しただけだろう」と変わりに答えてくれました。
ただ、その辺りのやりとりが中心になってしまい、フレームワーク全体についてあまり議論できなかったのが残念です。指標やその値を使うのか?という質問には、「これから洗練し、実際の目標値を決めるための目安として行きたい」と回答しました。
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しかしリスク管理はじめ様々なセッションで原子力関係の用語や例が沢山あったのには閉口しました。英語は不得意ながらテクニカル・タームは大丈夫とタカをくくっていたのですが、さにあらず。初日の夜はアブストラクトの予習に費やさざるを得ませんでした。機能安全などは予習して置いたのですが。トホホ。
オープニングセッションで述べられた「不確実な世界で、あらゆるものをあらゆるレベルでリスクとして管理すべきだ」という言葉は非常に深い意味を持って受け止めました。信頼性、安全性、品質などは仕様なのですから、それを作りこむ時にどうするのか、プロジェクトマネジメント、開発プロセス管理を考える上でも貴重な体験を得ました。
ukon (2008-05-25 01:52) | コメント(0)| トラックバック(0)
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