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kkatoのブログ

2008年5月アーカイブ

墓穴を掘りつづけるIPAイベント

「IT技術者はやりがいがある仕事か」---学生とIT産業のトップが公開対談
を読みました。これを読む限り、去年に引き続いてまた墓穴を掘ってしまっているように見えます。

記事を読むだけでは、実際の会場の雰囲気や細かいニュアンスはわからないのですが、やはり学生達との会話がかみ合っていないような印象を受けました。

以下、記事についていくつかコメントです。

CSK有賀氏>「IT産業の仕事はSEとプログラマだと思われている。それよりも,どうビジネス化していくか,どうプロジェクトマネジメントで500人,1000人をどうマネジメントしていくかが大事。そういう職種についてちゃんと説明してきていない」

いや、説明できているんだと思いますよ。わかっていない学生もいるとは思いますが、有賀氏が言っているようなことは情報系の多くの学生はちゃんとわかっていると思います。そういうことをわかっていて、いや逆にわかっているからこそIT業界には就職しないんでしょう。それが問題だと思っています。

IPA西垣氏>「まず10年間は泥のように働け」という,伊藤忠商事 元社長 丹羽宇一郎氏の言葉を紹介した。
記事引用>「10年我慢して働くという人は挙手して」という司会の呼びかけに,手を挙げた学生はいなかった。

ここら辺が、全然かみ合ってない感じがしますね。若いうちはある程度の下積みはあるし、かならずしもすぐに面白いことができるわけではないという点では、西垣氏の話はわからないわけでもない。でも、たとえ話にしては「10年間」というは長すぎるし、「泥のように」というのは印象がネガティブすぎますね。

それよりなにより、今はたとえ下積みでも、将来面白いことができそうなら楽しく仕事できるんだと思います。そういう感覚がないのが問題なのでは。

学生>「IT技術者の生産性は人によって大きく違い,(略)それなのに,入社時に評価されるのは『コミュニケーション能力』など。(略)」
西垣氏>「情報処理技術者試験などの資格をとれば手当がつく」
学生>「それが10倍違う生産性に見合っているのか。本質的な処遇になっているのか」

これには、あまりにもかみ合ってないので苦笑しました。IPA的には情報処理技術者試験の宣伝しておきたいのはわかりますが。

問題は、情報処理技術者試験のレベルよりもはるかに上のレベルに行っている技術者たちの処遇がよくないということなんだと思います。

西垣氏>「天才プログラマのように技術を極めるのであればそれを生かす道に行くべきであって,企業に入って大型システムを開発するのはもったいないか向いてない」

これには基本的に賛成です。でも、この発言の中には、「大型システムを開発する」ような会社に所属しながら、「技術を極める」方向を目指している私のようなマイノリティの存在が意識されてませんね。「大型システムを開発する」ような会社の中にも、少しは「技術を極める」人が必要なのではないかと思っています。


全体的に、もうちょっと学生の気持ちを理解して話をしないと「コミュニケーション能力」が低いと思われてしまうのではと思いました。学生たちはIT業界を一生懸命理解しようとしているけど、業界の人たちはあまり学生を理解してないような印象を受けました。別に学生に媚を売る必要はないですが、あまりにも話がかみ合っていないように見えたので。

もちろん私はIT業界の味方です。業界の重鎮たちにはもうちょっと頑張ってほしいのです。

参考:去年の墓穴


kkato (2008-05-29 09:48) | コメント(3)| トラックバック(1)

CUDAインストールしました

GPGPUをやってみようかと思い、CUDAをインストールしました。

一応知らない人のために解説:
■GPGPUとは
General Purpose computation using GPUの略で、つまりGPU(グラフィックボード)を従来のグラフィックス以外の目的でも計算に使おうという考えのこと。
参考:http://www.gpgpu.org/

■CUDAとは
NVIDIAが作った、GPGPUのための開発基盤のこと。
参考:http://www.nvidia.com/object/cuda_home.html

インストール先のマシンは、CUDAが正式にはサポートしていないdebian(etch, amd64)でしたが、Ubuntu版の64ビット版をインストールして問題なかったです。

以下手順です。

--
CUDA開発環境構築手順

※注意
gcc-4.2とは、ヘッダファイルがぶつかるようです。
gcc-4.1を使ってください。

●ダウンロード
http://www.nvidia.com/object/cuda_get.html#linux
からダウンロード(x86-64版)
NVIDIA Driver for Linux with CUDA Support (169.09)
CUDA Toolkit version 1.1 for Ubuntu 7.04
CUDA SDK version 1.1 for Linux

●NVIDIA ドライバのインストール
(gdmを停止してから作業したほうが良さそう)
・rootになって以下を実行
sh NVIDIA-Linux-x86_64-169.09-pkg2.run
(いくつか質問されるが、最初の「Accept」以外はただEnterを押しつづければ大体大丈夫)
・必要に応じてgdmまたはOSの再起動

●CUDA Toolkitのインストール
rootになって以下を実行
sh NVIDIA_CUDA_Toolkit_1.1_Ubuntu7_x86_64.run
インストール先を聞かれるが、Enterを押すとデフォルトで/usr/local/cudaにインストールされる

●CUDA SDKのインストール
アプリケーションを開発するユーザで(つまりrootではなくて一般ユーザで)以下を実行
sh NVIDIA_CUDA_SDK_1.1_Linux.run
インストール先を聞かれるが、Enterを押すとデフォルトで~/NVIDIA_CUDA_SDKにインストールされる

●環境設定
(SDKのインストール時に最後に出てくるメッセージがウソなので注意)
PATHに/usr/local/cuda/binを追加
LD_LIBRARY_PATHに/usr/local/cuda/libを追加

◯追加設定(オプション)
もし通常はgcc-4.2を使いたいのだが、CUDAのときだけしょうがなくgcc-4.1にするというときは
(/somewhereはどこでもいいが、あらかじめ作ったディレクトリ)
ln -s /usr/local/gcc-4.1 /somewhere/gcc
ln -s /usr/local/g++-4.1 /somewhere/g++
~/NVIDIA_CUDA_SDK/common/common.mkを編集
90行目
NVCCFLAGS := --compiler-bindir=/somewhere

●動作確認
サンプルプログラムがついているので、以下のコマンドでコンパイルする
cd ~/NVIDIA_CUDA_SDK
make

これで~/NVIDIA_CUDA_SDK/bin/linux/releaseの下にバイナリができるので、例えばmatrixMulを実行
Test PASSEDと出ればOK

●追記(2008/7/14)
後ほどUbuntuでもインストールしましたが、
sudo aptitude install libc6-dev
が必要であることが発覚しました。
また、SDKのデモのコンパイルには
sudo aptitude install libglu1-mesa-dev libglut3-dev lib32c-dev
が必要です。
他に誤りがあったので、直しました。
修正箇所:
・gcc-4.1の設定のところで、cpをln -sに
・common.mkの設定で、--compiler-dirを--compiler-bindirに


kkato (2008-05-28 11:25) | コメント(0)| トラックバック(0)

大学で講義します

告知が遅れました。
5/24(土) 立命館
5/26(月) 東大
でそれぞれ講義します。

CAD開発の事例をベースに、システム開発にどう数学が生かせるかという話をする予定です。うまく伝わるかなあ。
それ以外も、今年はいくつか大学を回ります。

P.S. 京都日帰り出張はいやだなあ。しかも週末。

kkato (2008-05-23 13:17) | コメント(3)| トラックバック(0)

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プロフィール

kkato

・10年以上前からのdebian使いです。
・C++, Ruby, perl, ocamlなどの言語をよく使います。
・数値計算などが得意です。
・スパムメールの文面をよく読むのが好きです。
ホームページ:
http://sites.google.com/site/kimikazu/

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