こんにちは、五十嵐智です。Google Chrome がいきなり出鼻をくじかれて、話題になっているようですが...
Google はすごいっ、と思いますし、私は Google
推奨派です。しかし、これだけははっきり言っておきたいのですが、Google が世界を制覇するとは思っていません。Google
が目指すクラウド・コンピューティングの世界を彼ら自身の手で実現しようとすると、彼らの収益源そのものが消滅することになり、ビジネスモデルを変えない
限り、ネットワークそのものの OS 化が実現した途端に Google は崩壊することになるからです。 Google
の目指す世界は、Google の手によって推進されますが、別の企業か団体が実現することになるはずです。このことは今のうちに予言しておきます。
クラウド・コンピューティングの実現と収益源の消滅の話の部分には少し論理の飛躍があります。広告源や、彼らの技術を収入源とするビジネスモデル
は、データや情報が満遍なく均等に世の中に行き渡ることによって、意味がなくなり、崩壊すると考えています。つまり、広告は位置透過に存在することにな
り、一企業が収入源とするモデルは成り立たなくなりますし、技術が拡散することにより、その囲い込みができなくなるからです。
したがって、Google は自身の目標とする世界が実現した時、自分自身を崩壊させてしまうことになります。
Google のやり方には賛否両論あると思いますが、世の中に是非を問うてからツールを出すのではなく、どちらかといえば強引にツールを出してしまってから、世の中を席巻させる今のやり方は、テクノロジーの推進には非常に有効に機能していると思っています。
話は変わりますが、機械を前にしてプライバシーを守ろうという人はいるでしょうか。SF的になりますが、仮にロボットが自分の部屋にいて、そいつ
の前で裸になるのをためらったり、自分の行動を躊躇したりするのか、ということです。もちろん、そのロボットの性質や機能にも拠るでしょうが、ネットワー
クなどにつながっていない、単体の機械としてのロボットなら、まず間違いなく、機械の前におけるプライバシーを論じる人はいないでしょう。
ここで問題となるのは人の介在です。ロボットがネットワークにつながっていて、それを誰かが覗き見できるとなると、話は違ってきます。ここがプラ
イバシーの難しいところです。プライバシーを放置しておかれる権利などと言ったりしますが、人が介在しなければ、プライバシーの侵害はありえません。
そこで、Google に話を戻して考えて見ると、彼らが人ではなく機械だと考えた時に、完全なセキュリティの下に、人の行動を記録し、追跡し、分析し、予測することのどこに問題が発生するでしょうか。完全な機械であれば、そこには何も問題はないはずです。
気持ちが悪いのは、そこに人がいるからです。Google で働く人々、そして、インターネットでつながれた人々。セキュリティが完全ではないこと。そうした要因が気持ち悪さを増長させます。
しかし、Google の目指す(と、私が思っている)世界は、完全に機械によって自動化された世界です。したがって、今現在の過渡期における問題は重要ではないはずです。反発があって当たり前。それを乗り越えなければ、最終目標には近づけないのですから。
この部分を納得できるかどうか、それが Google 推奨派と懐疑派の分かれ目なのだとオレは思っています。
カテゴリ:情報セキュリティ , 雑感
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