という内容で,保護法バブルによって高価な対策製品を売りつけるという,IT 企業の一員としては耳の痛い話も書いてありました.
私は情報セキュリティの話をよく自動車の分野で例えて話をします.
自動車事故が増えていても故意に自動車事故を起こそうとする人は少ないのに,そういう人を対象とした規制の法律を作ろうとしているのだと考えれば,それがピントはずれだということがわかると思います.自動車事故そのものが起きないようにするためには何が必要なのかを検討し,自動車事故が起きたときにどうすれば被害者が少なくなるか(あるいは怪我が少なくなるか)を考えることが大切です.
ミスで起きる自動車事故を減らすためには罰則が必要なのではなく,例えば居眠り防止の道路の構造や標識の工夫,自動車そのものの安全設計という面から考える必要があります.
そして,事故が起きたとき,怪我人がいるならば救急車を呼び,事故処理のために警察を呼びます.この点は重要です.自動車であれば普段の生活の延長ですから,消防署,警察といったところへの連絡手段は生活の基本として子供の頃から教えられます.しかし,情報セキュリティでは,どうすればよいのかを知っている人はごくわずかです.(関係諸氏には大変失礼かと思いますが,現実には,いろいろな体制を知っているのは,セキュリティ業界か,せいぜい IT 業界の一部の人たちだけだと私は感じています.企業内手続きについては,企業の教育次第ですので,この点は出来ていると信じたいですが...)
( 自動車を運転するためには試験を受けて免許を取得することが必要ですが,情報セキュリティの世界にはそれがありません.免許を受けた人だけが情報を扱ってよいという世界ではないので,これは仕方のないことかもしれません.)
このように,現実世界の自動車に置き換えてみればわかるようなことが,情報セキュリティとなった途端にピントがずれた対策が行われることがよくあります.岡村先生のおっしゃるように,今何をすべきか,そして今後何が起こるのかを見据えて,制度を考えていくべきだと思っています.
カテゴリ:雑感
いかちょー (2006-06-23 11:52) | コメント(0)| トラックバック(14)
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