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ehiraのブログ

交通システムの最適化とcoolbike

tyzohのみなさま、たいへんお久しぶりです。


2年前に日本ユニシスを退職し、現在はITコンサルティング会社であるOmnifoxの代表を務めております。

ほとんどの方々にご無沙汰しておりましたので、最近の活動についてのご報告を兼ねて、久しぶりにblogを書きます。取り組んでいるテーマは、基本的に昔と変わらず環境とITです。

バイクシェアリングcoolbike

先月4月から、このテーマで新しい試みを開始しました。環境を意識した街づくりを推進するために都市の末端交通に自転車を積極的に取り入れようという試みです。私たちは、この環境活動をcoolbikeと名づけることにしました。これは、交通システムの最適化を行うことを目的としています。交通システム自体を根本的に変えることは簡単ではありませんが、みんなが交通システムを利用するときに、目的地と用途にあった適切な交通機関を選択することにより環境負荷を軽減することは可能だと考えています。特に末端交通機関で、車やバスの代わりに自転車を利用することによって、効果が期待できると思っています。もちろん、あらゆる状況下で自転車が万能とは考えていません。荷物が多いとき、疲れているとき、天候が悪いときは、車に乗るほうが賢明だと思います。しかし、近距離の場合、ご存知の通り自転車は非常に早く簡単に移動できる乗り物です。高価なガソリンを消費するわけでもありませんし、健康にもよいわけです。

 

  bikesharing1.gif  

        

交通システムの最適化 

交通システムを最適化するためには、距離によって大まかに以下のように交通システムを使い分けるのはどうでしょうか。特に5km以内の近場に車でいくことや、300km以上遠くに車でいくことを考え直す必要があると思います。目的地への距離に適した乗り物を選択する必要があります。

 


trafic_optim.gif

 

交通システムの最適化を推進していくためには、3つの方法があると考えています。

a) 乗り換え
b) カプセル化
c) シェアリング

a)乗り換えは、成田空港の真下に鉄道の成田空港駅を作る必要があるように異なった交通システムの乗り換え地点を一致させ、無駄なく移動できるようにすることです。これは当然ですね。

b)カプセル化は、ある交通システムが他のシステムを利用して移動することです。例えば、カーフェリーは車を船で移動させることができます。自家用車で仙台に行き、フェリーで苫小牧に渡り、北海道を車で旅行したりできるのはとても便利です。

c)シェアリングは、ある乗り物を不特定多数の人が共有する方法です。最近はマンションのカーシェアリングも増えてきています。特に東京では、地価が高いので、シェアリングは有効な方法だと思います。

こういったことを実現するために、末端交通網に適した乗り物で、シェアリングを行えるものは何かを検討しました。オートバイ、自転車、スケートボード、セグウェイ、i-REAL、PIXY等々。どれも夢があって面白い乗り物だと思いますが、検討の結果、現時点で最も現実的な解である自転車を選択しました。経済性もさることながら、道路交通法からマナーに至るまで、長い歴史をもつ自転車に勝るものはないとの結論でした。

しかしながら、自転車でさえも、a),b),c)のどれもうまく行っていないように思えます。乗り換えでは、駐輪場が少ないため、駅前の放置自転車が問題となっています。

近年、駐輪場の整備が進み、放置自転車は多少減ってはきましたが、自治体としては依然として大きな問題です。カプセル化は、自転車では「輪行」と呼ばれており、主に鉄道で自転車を運ぶことです。ヨーロッパでは一般的ですが、東京ではあまり見ることはないと思います。輪行が比較的楽にできるのは、折りたたみ自転車です。

シェアリングに関しては、日本では大規模な事例は見当たりません。主にヨーロッパで盛んなシステムです。特にパリのvelibは有名です。シェアリングが実現されると、都市の交通の利便性が高まります。また、飛躍的に都市の景観がよくなるとも言われています。

coolbikeの実現に向けて

冒頭に、coolbikeの本質は、環境活動のひとつと申し上げましたが、狭義では、小規模のバイクシェアリングシステム、つまり観光型レンタサイクルサービスでもあります。まず、proof of conceptから入りたいので、非常にシンプルではありますが、レンタサイクルショップcoolbikeとして実装したわけです。もし、ご興味のある方はぜひcoolbikeのレンタルをお願いします。(営業です。)


coolbikeは現時点では単なるレンタサイクルショップですが、上で説明したバイクシェアリングを意識してデザインしています。レンタルする自転車は、折りたたみ式の小径車を用意しています。自転車は折りたたむことでバッグに収納し輪行が可能です。これによってカプセル化が可能です。

乗り換えは、東京では非常に難しい問題です。駅の近くは特に土地が高く、マルチステーションとなる拠点を駅の近くに作るのはコスト的に難しいからです。この欠点をカバーするために、デリバリー方式をとることにしました。デリバリーも手間がかかるので、23区内でも一部地域に限定していますが、駅前にショップを構えることに比べればかなりコストを抑えることができます。このようにして、当初のデザインを実装しているわけです。

coolbikeサービスは、ユビキタスの基本である、個体識別から始めています。とはいっても、まだまだ個体識別が絶対に必要なほどの量を扱っているわけではありませんが、マルチステーション化とそれに伴う台数の増加があっても管理コストを低く抑える仕組みを作り上げていきたいと思います。今後は、9月を目標にマルチステーション化を進め、さらに環境を整備していく予定です。

本件にご興味ある方、ご協力いただける方は、ぜひご連絡をお願いします。弊社はまだ小さなベンチャー企業です。他の企業との協力して推し進めていく必要があります。特にIT関連の方のご協力もほしいですね。ネットワーク、セキュリティ、RFID、GPSなどなど。ビジネス的なスキームももっと作っていくつもりです。

Omnifox

代表取締役社長 CEO
江平裕昭


 

ehira (2008-05-17 12:43) | コメント(4)| トラックバック(1)

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コメント


お久しぶりです、

レンタサイクルいいですねぇ、
今、まちづくりの延長で観光ネタも少し気になっているんですが、
先日、調査しにいった観光地(温泉地)にもレンタサイクルがちゃんとありました。(ちょっと、古くなってるっぽかったので かっこいい江平さんのサービスとは違うかもしれませんが、、、)観光地は海外の方が増えているということで、そういう人たちは(国にもよりますが)もしかしたら日本人より利用されるような気もします。

[ 2008年5月19日 15:07 | じん ]

こちらこそ、お久しぶりです、じんさん、

街づくりにはぴったりだと思います。

東京の場合、宿泊者数は868万人(11.2%)で、そのうち外国人が175万人(34.9%)います。どちらも全国1位です。京都でさえ、200万人を超えるくらいで、外国人は24万人程度です。そう思うと、東京は観光地としてもかなりのサイズとも言えるわけです。もちろん、ビジネスで滞在する人も多くいるのでしょう。

[ 2008年5月20日 00:08 | ehira ]

ehira さん、お久しぶりです。
風のうわさでレンタサイクルを始めた事は聞いていましたが、結構カッコイイ感じですね。さすが。

で、最近引っ越しまして、私も都内をときどき自転車で都内を回っているのですが、そこで、感じることを少し書きます。

(1) 人と自転車が分離されていない。
車道を走ると危ないところもあるので、歩道を通行することもあるのですが、場所によってはとても人が多くて、仕方なく引いて歩くこともたびたびあります。

(2) 駐輪場が少ない。
買い物の為に都心のデパートや家電量販店に行くと、駐車場はあっても駐輪場を備えているところは少ないです。歩道に駐輪するのも見かけますが、やはり、迷惑ですよネェ。

(3) ときどき坂がある。
都心だと少ないですが、それでも、ときどき坂があるので、やっぱり辛いです。ハアハア息切れしてしまいます。

上記のうち (3) は自己努力で体力をつけるしかありません。(1)(2) に関しては、例えば、秋葉原なんかに行くときは、少し離れてますが、最近できた駐輪場に駐輪して、目的の場所には歩いていくことにしています。
しかし、あまり行かないところだと、駐輪場の看板が少なくて、どこにあるのかさっぱり分かりません。

駐輪場や自転車で走りやすい道路を考慮した PND があると良いなぁ、と思います。

[ 2008年5月20日 11:30 | sugino ]

suginoさん、こんばんは。

(1),(2)の問題を解決していくことがとっても重要ですね。
道路特定財源も一般財源化するとともに環境目的で利用するとの報道がありましたから、こういった整備にも使われることを望みます。

(3)は、努力の問題もあるのかもしれませんし、だから運動になるとも言えますね。でも、自転車の進化のひとつの方向に電動自転車があるとは思っています。

PNDはぜひ欲しいですよね。これは開発課題として面白いと思います。

[ 2008年5月20日 23:46 | ehira ]

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